オンオフ統合マーケティングの要となる「5つの“C”」。実践力向上のためのフレームワークとは(前編)
マーケティング活動を展開していく上では、オンライン(デジタル広告)とオフライン(テレビやラジオ、新聞、雑誌、交通広告など)の両方を活用することが大切です。しかも、それぞれを個別に展開していくのではなく、複数のチャネルを掛け合わせることが肝。それによって施策同士の関係性が見えてきたり、どの施策にどのくらいの予算を配分するのが最適であるかを考えやすくなったりと、さまざまな効果が期待できます。しかし一方で「言うは易く行うは難し」。実際にやり切って効果を最大化するにはさまざまな課題があり、それぞれの施策が「個別最適」で行われているのが実態だ、という企業も多いのではないでしょうか。
今回は、電通グループとの協業を通じて多くの企業を支援してきた、Septeni Japan株式会社(以下:セプテーニ)の甲斐拓人氏、神蔵麻鈴氏、松浦みづき氏に、オンラインとオフラインの「統合マーケティング」の実践力を引き上げるフレームワーク「5Cモデル」について聞きました。
オンライン領域からフルファネル戦略へ、選択肢を広げてきた
Q.セプテーニは、デジタル広告をはじめ、データやAIを活用したソリューションを提供されていますが、まずは、その中でお三方それぞれがどのような業務に携わっていらっしゃるのか教えてください。



Q.セプテーニは電通グループの一員となっていますが、グループ内の企業同士で連携して仕事を進めることも多いのでしょうか。
オンオフ統合マーケティングを進化させる「5Cモデル」とは?
Q.企業さまから「オンオフ統合マーケティングをやってみたい」と伝えられたとき、具体的にどのようなご提案をされているのですか?

5Cモデルの5つの要素
- Core:戦略・配信・指標の連携
- Co Creation:組織的なオンオフ共創体制
- Communication:総合コミュニケーション設計
- Cost Control:オンオフ予算配分最適化
- Connect:オンオフデータ統合

オンラインとオフラインをよりスムーズに、より高い次元で統合するために、過去の成功事例をあらためて見返して知見を集約させ、体系化してきたセプテーニ。後編では、完成したフレームワーク「5Cモデル」を基にオンオフ統合を進める中、新たに見えてきた課題や今後の展望を聞きます。
※掲載されている情報は公開時のものです
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著者

甲斐 拓人
Septeni Japan株式会社
1987年生まれ、東京出身。明治大学商学部卒業。セプテーニ入社以降、営業職として大型顧客のプランニング兼プロジェクトマネジメントを担当。<br>クライアント、ハウスエージェンシー、株式会社電通デジタルへの出向経験を経て、帰任後に現職。<br>実行戦略・メディアプランニングを主業務とするチームのマネジメントを中心に、株式会社 電通との協業を推進する立場として奮闘中。<br>アドテクノロジー関連ソリューションを活かしたマーケティングのデジタル化を得意とし、フルファネル、アプリ、CRM、データ活用など広く課題解決を経験。

神蔵 麻鈴
Septeni Japan株式会社
2013年、武蔵野美術大学を卒業後、セプテーニに入社。入社以降、クリエイティブ本部にてデザイン・アートディレクションを担当。2017年よりブランド広告本部のクリエーティブ責任者として、ブランディングの戦略立案・ディレクションに、業種を問わず幅広く携わる。2018年よりマーケティング戦略本部にて、広告主のマーケティング課題解決視点から、クリエーティブプランニング・クリエーティブディレクションに従事。

松浦 みづき
Septeni Japan株式会社
2016年、新卒で運用コンサルタントとして入社後、約2年間コンサルティング業務に従事。2018年よりマーケティング戦略本部に異動し、運用経験に基づいた幅広いメディア知見を活かしながら、さまざまな領域のメディア戦略立案に携わる。現在は、オンオフミックスでのメディアプランニングや評価設計を行う統合プランナーとして、顧客課題解決のために認知~獲得の領域を問わないプランニングを行っている。

