DOOHの現在地~その進化と、コロナ禍を超えた展望について~(前編)
広告に関わったことがあれば「OOH(Out Of Home:屋外広告)」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。では、「DOOH=デジタルOOH」についてはいかがでしょうか。OOHは、広告の形態としては歴史が深く、そういった意味ではトラディショナルなものだと思っている方も多いかもしれません。しかし、デジタルサイネージの普及によって、OOHの可能性は大きく広がっているのです。
そこで本記事では、デジタルOOHを専門に扱う、株式会社 LIVE BOARD(ライブボード)の川口亘氏、現王園章太氏、小林春輝氏にインタビュー。OOHが「デジタル」になってどう進化したのか、そして企業からはどのような相談が来るのか、といったリアルな現場の話を聞きました。全ての広告担当者はもちろんのこと、マーケティング担当者にとっても、デジタルOOHの現在地をあらためて知るためにお役立ていただければ幸いです。
OOHが「デジタル」になって、できることが大きく広がった
Q.最初に、「LIVE BOARD」とはどのような会社なのか、ご説明いただけますか?

Q.今でこそ、街中でさまざまなデジタルサイネージを見かけるのは当たり前になっていますが、かつてOOHが「デジタルOOH」に進化した時には、どのくらいのインパクトがあったのでしょうか?

「ターゲティング」や「プランニング」と「公共性」の両立がDOOHの魅力
Q.古くからある形態のOOHが「デジタル化」するという、そのアナログとデジタルがミックスしている感じ自体も非常に興味深く感じています。

長きにわたって人々に親しまれてきた、OOHという広告形態。それが技術革新により、デジタルOOHへと進化を遂げました。リアルタイムに情報の出し分けを行えるようになったことで、「多くの人に見てもらえる」だけではなく、「見る人の気持ちに寄り添う」ことまでもが可能となっているのです。
続く後編では、デジタルOOHの活用例を「データ活用」などの観点から事例とともに紹介しつつ、LIVE BOARDが描く広告の未来についても詳しく聞いていきます。
※掲載されている情報は公開時のものです
この記事は参考になりましたか?
著者

現王園 章太
Posterscope
入社から約6年半OOH局に所属。OOH局は5年前からDANのOOH専門ブランドであるPosterscopeとエクスチェンジプログラムを行っており、このプログラムの3人目の赴任者として、2019年よりPosterscopeで働いている。一緒に働くチームメンバーの国籍はさまざま(イギリス、フランス、ブラジル、オーストラリア、ベトナムなど)で、多様な価値観に触れながら、OOHビジネスの発展を目指し、日々精進している。

小林 春輝
株式会社 LIVE BOARD
電通に入社後、アウト・オブ・ホーム・メディア局で位置情報データを活用したOOHの効果検証メソッド「OOH LIQUID」の開発に従事。その後、LIVE BOARD社に出向。LIVE BOARD社ではドコモデータ(モバイル空間統計®※や、その他位置情報など)を活用したプランニングツールの開発サポートや、データドリブンなプランニング・効果検証を担当している。(※「モバイル空間統計」は株式会社NTTドコモの登録商標)

川口 亘
株式会社 LIVE BOARD
1998年株式会社NTT移動通信網(現NTTドコモ)入社。携帯電話の代理店営業や本社広告宣伝業務、新事業の立ち上げ等に従事。2019年に株式会社 LIVE BOARDを立ち上げ同年2月に出向。LIVE BOARDでは取締役ストラテジー部長として、経営戦略や広報・PR業務、人事・総務を担当している。


