インドで成功する日本企業の共通点と、電通とドリームインキュベータの競争力
世界最大の人口を誇り、急成長を続けるインド市場。企業にとっては魅力的な市場であるが、その国土・人口規模の巨大さ、市場の複雑さゆえの難しさがあり、参入には高度なローカライズ戦略が必要である。そこで、電通とドリームインキュベータは、現地の生活者理解とビジネスプロデュース力によって日本企業のインド市場進出やインドにおける新事業開発を支援するソリューション「Go-to-India Solutions」を立ち上げた。多様性と急成長が交差するインドで、企業の挑戦を支える新たな共創の形に迫る。
聞き手 日経ビジネス発行人 松井 健
※このコンテンツは2025年11月14日に日経ビジネス電子版SPECIALに掲載されたPR記事の転載です。
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ONB/25/dc1_dentsu1205/
インドへの進出には、確かな戦略と方法論が必要
インド市場が、日本企業にとって注目度が高いビジネス展開先の候補になっている。大きな理由は、参入を難しくしてきた「構造改革の遅延」や「未知数の多さ」などの懸念が払拭され、逆にアジアNo.1の成長率、デジタル経済の進展、米中地政学的リスクの回避先、グローバルサウスの盟主国、良好な日印関係などの利点が高まっているからだ。
一方、やはりインド市場にはその巨大さ、多様さゆえの難しさもある。政策や税制のリスク、外資規制、インフラ未整備、厳しい市場競争、長期の投資回収、リソース不足などだ。地域ごとに言語と文化が異なる巨大な市場で、サプライチェーンの構築やブランド定着を図ることは容易ではない。そこでは、現地の理解とリスク評価に長(た)けたパートナーが必要となってくる。特に、戦略とマーケティングは、成功に欠かせない重要な2大柱だろう。
早くからインドに進出し、現地に確固たるネットワークを持つ電通とドリームインキュベータは、インド市場への参入を支援するサービス「Go-to-India Solutions」を立ち上げた。日本企業の新規参入、現地事業の拡大、新規事業のデザインなどを支援している。競争の激しいインド市場で日本企業の勝ち筋を見極め、課題解決を支援し、大きな成功へと導くことを目指している。
Case1:パナソニック「共存共栄」の精神でインド社会の未来に貢献
「Out-to-In」の戦略を軸に現地のスタートアップと協働
「未来曼荼羅」でビジョンを共有。お互いができることを持ち合う
Case2:デンソーがインドで学んだ3つの実践知とは?
経済産業省とUNIDOの支援に採択。インドで開発し、米国市場へ展開
インドで学んだ3つの実践知。「仲間づくり」が人を動かす
事例紹介:インドのトップブランドになったユニ・チャームの戦略
ユニ・チャームはベビーケア、フェミニンケア、ウェルネスケア、ペットケアの4事業を世界約80の国と地域で展開している。インドはその重要な拠点の一つだ。参入した2008年から、電通グループと密接に連携してビジネスを進めてきた。
「インドで成功するには、①消費者ニーズに応える商品力、②露出を高めてトライアルを促進する店頭実現力、③製品の価値を伝えるコミュニケーション力が必要です」と、ユニ・チャーム取締役 専務の高久堅二氏は話す。
①では、現地に強い地盤を持つ調査力により、常にリアルな生活者ニーズを理解している。②では、インド特有の商慣習にきめ細かく対応している。例えば、インドは小規模店舗が多く、ベビーケアだけで400万店舗をサポートする必要がある。③では、機能価値、情緒価値、自己表現価値を丁寧に提案し、カテゴリーとブランドを浸透させている。
インドは社会貢献を重視する文化が根強い。パーパス「SDGsの達成に貢献すること」を軸に、ミッション「共生社会の実現」、ビジョン「Love Your Possibilities」、バリュー「共振の経営」を掲げ、人々が自分らしく生きられる未来と持続可能な「共生社会の実現」に貢献していく。
「Go-to-India Solutions」が日本企業を後押し。インド進出、成功の秘訣(ひけつ)とは?
成功の鍵は「大きな戦略」。リスクを見極め、インサイトを捉える
変化の激しいインド市場では、戦略とマーケティングを一体で進める必要がある。戦略策定に強いドリームインキュベータと、マーケティングに強い電通グループがワンチームとなり、インド市場へ進出する日本企業を支援するサービスを提供する。
「インド市場は大きく仕掛けていかないと成功しません」(西岡氏)。社会課題から入り、新規ビジネスにつなげる。
「インドの特徴は、企業の社会貢献を重んじる文化です。生活者の視点で企業の在り方を考える電通グループの強みが生かせます」(加形氏)。クライアントの目的や状況に応じて、どの段階からでも支援できると話す。
両社に共通する強みを、西岡氏は「リスクの取り方がうまいこと」と表現した。「新規参入は常にリスクが伴います。そこで、リスクの取り方が重要になってきます」(西岡氏)。インキュベーションの実績も豊富なドリームインキュベータは、インドにおいて数々のスタートアップ支援(含む日本企業との協業)を推進してきた、スタートアップ・新規事業の目利きのプロだ。過去9年でインドの30社に投資し、3社のユニコーン(評価額が10億ドル以上の企業)を出した。電通は2003年にインド市場に本格参入。現地に2200人のインド人社員を擁し、インドのマーケティングや広告の世界で、すでにトップ企業の一角を占めている。インドの水先案内人として、これ以上ないタッグが実現した。
取材を終えて
日経ビジネス発行人 松井 健
インドが世界経済の中心国の1つになっていくことは間違いありません。その市場に電通とドリームインキュベータがここまで浸透している事実に驚きました。インド市場への参入が容易ではないこともよくわかりました。そこで事業をどう展開し、インド発のビジネスとして世界に広げていけるかが、日本企業が世界で勝ち残るための1つの鍵になっていきます。「Go-to-India Solutions」が果たす役割に注目していきたいと思います。
著者

加形 拓也
株式会社 電通
グローバル・ビジネス・センター
チーフビジネスデザインディレクター
電通マーケティング部門~電通デジタル~電通コンサルティングで保険会社の2050年構想/自動車会社のスマートシティ構想/食品企業の新事業など、企業の事業デザインをサポート。現在は日本の他にインド・ASEAN・中国・台湾で事業構想やサービスデザインに関わる。都市工学をバックグラウンドとしたコンサルティングと縦割りを打破していくファシリテーションが得意。電通相撲部主将。右四つ。得意技は下手投げ。

葛西 悠葵
パナソニック株式会社エレクトリックワークス社
グローバルR&D 企画部
部長

守本 剛
DENSO INTERNATIONAL INDIA
Vice President

西岡 到
ドリームインキュベータ
ディレクター


