~地方紙は今、読者との絆を財産に、新機軸の取り組みにチャレンジしている~
今、地方新聞社は、地元での強いネットワークを生かし、新たな事業を創出、地域活性化に大きく寄与する取り組みを展開しています。各社は従来の枠を超え、新領域で次々と地方創生につながる成功事例を生み出しています。本コラム「地方創生に挑む地方新聞社」では、そんな取り組みの中からユニークな事例をピックアップし、6週連続でお届けします!
地方創生に挑む地方新聞社(3)
北日本新聞社
富山もようプロジェクト
“富山の魅力”で包み新聞に活字以外の価値を生み出す
2014年8月2日から4日連続で、北日本新聞社の購読者に全面色鮮やかな模様でラッピングされた朝刊が届けられた。1日目のモチーフは、富山県の豊かな自然の象徴「立山連峰」、2日目は富山湾の宝石といわれる「シロエビ」、続いて美しい「水流」、そして富山で盛んな「ガラス工芸」。
これらはテキスタイルデザイナーの鈴木マサル氏が、富山の魅力を題材にデザインした。コンセプトは「富山を誰かに贈るとしたらこんなもようで包んでみたい」。この企画は、北日本新聞社130周年記念「富山もよう」プロジェクトの始まりだった。北陸新幹線開業を前に、富山の魅力を再発見してもらい、観光客誘致や地域活性化への意識を盛り上げていくのが狙いだ。