マスタープランの代りに、現場で働くメンバーの経験から知恵を出してもらい、例えば湿原のひとつはメンバーの誰が何を持ち込んでもいいことにして、結果そこで何が茂るかは「植物に決めさせることにした」そうです。
いかがでしょうか。「市場に対する仕事がいちばん大きな過ちを犯すのは、計画が忠実に実行された時なのである」「市場はついぞマニュアルどおりにはいかず、マスタープランなどと関係なしに、ほんのちょっとした条件しだいで大きく変化する。どれほど多くのビジネスが『計画遂行』の犠牲になってきたことか」と読み替えることはできませんか?
ぐるぐる思考
「その手があったか!」をつくるための方法論「ぐるぐる思考」の磨くモードは、具体策を手に入れるためのステップです。ここでは、新しい方向性を指し示す「コンセプト」に従って、常識を覆すような具体策をつくらなければなりません。
「サードプレイス」「空飛ぶバス」「芸術は爆発だ」といったコンセプトの最大の魅力は、いままでの延長線上にはない方向性を、直感的に共有できる点にあります。それによってプロフェッショナルな技術をゼロベースから再結集、再構築できるからです。
ところが現実には、いったん「コンセプト」を手に入れると、早速マニュアルやマスタープランをつくって管理を強化したくなっちゃう方が(少なからず)います。これではプロジェクトメンバー個々の創意工夫が発揮されないので、「その手があったか!」が手に入る確率は必ず低下してしまいます。現場にある程度の自由を保障することは、とても大切です。
ツブ貝は美味しゅうございました
北大演習林がもう一つ、何が素晴らしいって、クルマで10分少々動くだけで最高の「海の幸」にありつけることです。それで苫小牧名物のホッキ貝をお目当てに、今回も駆け付けたのですが、ちょうど産卵期に当たる6月は禁漁なのだとか。仕方がないお話ですが、嗚呼!大粒な苫小牧産の肉厚な甘さと独特の歯ざわりを味わいたいゾ!
そういえば秋の北大演習林は紅葉が見事だそうです。その頃には漁も再開しているハズだし、また行っちゃおうかな?

どうぞ、召し上がれ!