◆ 視聴コンテンツはテレビで人気系のジャンル
共有系動画サービスの利用率は高いことがわかったが、視聴されている中身はどんなものであろうか(図表4)。
「PV/音楽」は若年層、特に女性のスコアが高く、18~29歳では62.7%が視聴している。通学女性はさらに高く、67.5%である。男性は「スポーツ」や「アニメ」のスコアが比較的高い。「PV/音楽」は必ずしもテレビ由来のコンテンツとは言い切れないが、「報道/ニュース」「スポーツ」「バラエティー」「お笑い」「ドラマ」「アニメ」といったコンテンツはテレビで人気の番組ジャンルであり、通勤・通学時においてテレビの影響力の大きさが垣間見られる結果となった。
◆ 通勤・通学時の動画視聴には、ひまつぶしと癒やしを求めている
通勤・通学時に動画を視聴する理由としては、「ひまつぶしにちょうどいいので」がトップ。特に、通学女性85.5%、通学男性75.9%と、通学者でスコアが高い。 また「乗車ストレスから解放されるので」を挙げたのは、通勤女性の18〜29歳が36.1%、通学女性が30.1%とほかの層より比較的高く、動画を視聴することでストレス解消する傾向は若年女性の方が大きいことがわかった。若年層にとって、動画視聴行動は、通勤・通学時のひまつぶしと癒やしを同時に叶えてくれる格好のサービスになっている。
【通勤・通学時における動画視聴調査 概要】
・調査方法:インターネット調査
・調査地域:1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)
・調査対象:男女15〜49歳 664人
①通勤者:18歳〜40代で働いている人 498人
②通学者:高校生・高専生・専門学校生・大学生(上限25歳まで) 166人
・対象者条件:通勤・通学時に電車やバスに乗る人のうち、
通勤・通学中に週1度以上動画を視聴する人
・調査時期:2014年6月19日~ 21日
・調査会社:株式会社電通マクロミルインサイト