~地方紙は今、読者との絆を財産に、新機軸の取り組みにチャレンジしている~
今、地方新聞社は、地元での強いネットワークを生かし、新たな事業を創出、地域活性化に大きく寄与する取り組みを展開しています。各社は従来の枠を超え、新領域で次々と地方創生につながる成功事例を生み出しています。本コラム「地方創生に挑む地方新聞社」では、そんな取り組みの中からユニークな事例をピックアップし、6週連続でお届けします!
地方創生に挑む地方新聞社(5)
河北新報社・福島民報社・岩手日報社
復興支援も多彩に
特別号外や応援フラッグ、野球教室でふるさとの心をつなぐ
東日本大震災からの復興への願いを込めて、被災3県の新聞社である河北新報社、福島民報社、岩手日報社の3社は、サントリーグループの復興支援活動「サントリー東北サンさんプロジェクト」とコラボしてそれぞれ活動を展開している。
昨年9月に宮城県三陸沿岸の2市2町(石巻市、女川町、南三陸町、気仙沼市)で開かれた自転車イベント「ツール・ド・東北 2014」(主催=河北新報社、ヤフー)はタイムや順位を競わないファンライドで、2013年に続き2回目。2959人の参加者はスタートラインで記念撮影をし、順次スタートした。スタート、ゴール地点となった石巻専修大の会場は、完走者や応援に駆け付けた地元の住民らで大にぎわい。河北新報社は、プラチナパートナーを務めたサントリーホールディングスの「サントリー東北サンさんプロジェクト」ブースで、スタート時の記念写真を掲載した同紙の特別版を参加者に配布した。
自身が写った河北新報特別版を受け取り、笑顔を見せる参加者